シドニーの中心部のビジネス街に建設中のオフィスビルに出資する(三井不動産提供)

三井不動産は8日、オーストラリアでオフィスビル事業に参入すると発表した。シドニーで現地企業が開発中の高層ビルに出資する。これまで海外のオフィスビル事業は欧米が中心だったが、経済成長が続く豪州にも広げる。

地場の不動産大手マーバックが手掛ける、シドニーの中心部のビジネス街で開発中の55階建ての高層ビルの3分の2を取得する契約を結んだ。2027年に竣工する。三井不は取得金額を明らかにしていないが、マーバックは同ビルの資産価値を最大20億豪ドル(約2200億円)になる見込みだと明らかにしている。

三井不の海外事業はこれまで欧米ではオフィスや賃貸住宅、アジア太平洋地域では住宅分譲や商業施設を中心に展開しており、豪州では住宅の分譲事業を手掛けていた。同国を成長地域と位置づけ、オフィスビルに参入することで事業拡大を進める。

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