スズキやヤマハ発動機などの企業と静岡県や浜松市のキーパーソンが集まり産業集積の可能性を論じた(8日、浜松市)

スズキやヤマハ発動機など官民が連携し、浜松市など静岡県内で「空飛ぶクルマ」と呼ばれる垂直離着陸機(VTOL)やドローン(小型無人機)の産業集積を後押しする。浜松商工会議所が8日開いたシンポジウムで関係者が構想や技術を説明した。浜松市の天竜川水系上空は国がドローン航路の先行地域として認定する。

スカイドライブの岸信夫最高技術責任者㊧は自動車部品関連企業の参画に期待を示した(8日、浜松市)

静岡県や浜松市の政策担当者が飛行実験に使える航路の設定や費用助成などの支援策を紹介。スタートアップ、スカイドライブ(愛知県豊田市)の岸信夫最高技術責任者が静岡県磐田市のスズキグループの工場で製造する空飛ぶクルマについて情報提供し、近隣での部品調達例を挙げて県内中小企業の事業参画を呼びかけた。

スズキの熊瀧潤也常務役員は浜松でのドローンなどを活用したデジタル都市構想を披露。関連産業の生態系形成へ「県内にプレーヤーはそろっている」と強調した。ヤマハ発から出向するコントレイルズ(浜松市)の倉石晃氏はエンジンを発電に使うVTOLの駆動ユニットを紹介した。

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