新潟県は関係団体らと新潟米の生産対策会議を開き、気象や生育状況などについて情報共有した(11日、新潟市)

新潟県は11日、コメの生産に関わるJAなどの関係団体と2024年産の新潟米生産対策会議を開いた。23年産米は昨夏の記録的な猛暑の影響で、主力銘柄のコシヒカリなどの1等米比率が過去最低に低下した。今夏の県内も平均気温が平年よりも高くなる見通しのなか、現状の水稲の生育状況などを確認した。

開催した「令和6年度第1回新潟米生産対策会議」には、オブザーバーとして新潟地方気象台の山本浩・気象情報官と新潟大学農学部の山崎将紀教授も参加した。会議では山本気象情報官が今夏の県内気象の見通しなどを説明したほか、県の担当者が現状の水稲の生育状況について報告し、質疑応答が交わされた。

県によると6月の気温が例年より高かったこともあり、7月10日時点では主要銘柄のコシヒカリや新之助の草丈が指標値より長く、葉の色も濃くなっているという。稲の穂が出る「出穂期」も例年よりも早くなる見通しで、県の担当者は「稲の生育状況や栄養状態を確認して、それに合わせた管理をお願いしたい」と述べた。

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