包装機械や金属部品製造の静甲は12日、2029年3月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画を発表した。売上高は24年3月期比43%増の515億円、営業利益は2.6倍の21億円を目指す。自動化設備の導入やディーラー事業の拠点整備などに5年間で87億円を投資する。1株あたり配当金も最終年度に30円(24年3月期は16円)に増やす。

同社が連結の経営計画を公表するのは初めて。「リスク回避からリスクテイクに転換する」との方針を掲げ、産業機械事業やディーラー事業などの安定した収益基盤を生かして太陽光発電や蓄電池など環境関連の新規事業にも取り組む。

6月に初の海外拠点としてインドネシア・ジャカルタに駐在員事務所も設けた。現地での液体充塡装置や包装機械の提案や市場調査を担う。同社の食品関連の取引先が成長率の高さに着目してアジアで事業を拡大しており、設備投資需要に対応する。

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