小田急百貨店は12日、介護施設向けの買い物支援サービスを始めたと発表した。介護関連サービスを手掛ける東京大学発の新興企業と連携する。施設の入居者が外出しなくても、買い物できるよう通販カタログを提供する。東京、神奈川を中心に年内80施設への導入を目指し、百貨店の店舗以外での販路を開拓する。
東大発の「emome」(エモミー、東京・港)と連携し、東京や千葉、大阪の6施設で通販カタログ「サチメル」の配布を7月に始めた。月に1回の発行で、パジャマ(16500円)や扇子(5412円)などの服飾雑貨から食料品まで約20品を掲載する。
商品の価格は小田急百貨店の電子商取引(EC)での販売価格に事務手数料を上乗せする。商品によって異なるが、例えば、扇子は小田急百貨店の販売価格から約4割高くなる。
カタログはエモミーが制作し、小田急百貨店の商品を通販カタログを通して、利用者に届ける。利用者は欲しい商品を注文用紙に記入し、施設担当者がインターネットで注文する。エモミーが注文を受け取り、小田急百貨店のECサイトを利用して商品を施設に直接届ける。希望があれば、施設での移動販売も実施する予定だ。
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