サカタのタネの25年5月期は固定資産売却益の反動で純利益が半減する

サカタのタネは12日、2025年5月期の連結営業利益が前期比5%増の110億円になる見通しだと発表した。海外を中心に野菜や花の種子の販売を拡大する。前期に横浜市の遊休不動産の売却益123億円を計上した反動で純利益は51%減の80億円を見込む。

売上高は5%増の935億円の見通し。メキシコや南米などでの売り上げが拡大しており、今後も営業を強化するという。6月末には同社の南米子会社がコロンビアに現地法人を設立すると発表した。想定為替レートは前期の期中平均並みの1ドル=150円、1ユーロ=160円と置いた。

同日発表した24年5月期の連結決算は、純利益が前の期比70%増の161億円だった。横浜市の土地と建物の売却益が押し上げた。売上高は15%増の886億円で、円安効果が71億円の増収要因になった。営業利益は4%減の104億円で人件費や物価の上昇が響いた。

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