清水建設が20年以上前に仙台市で施工したマンション1棟で、地震の揺れで建物が損傷しないように設ける隙間「構造スリット」が不足していることが分かった。同社によると原因は不明で、今後構造スリットを設置する工事をするという。

構造スリットは柱と壁の間に設ける数センチメートルの隙間だ。当該マンションの外壁にひび割れが複数見つかったことを受けて2024年6月に管理組合と調べたところ、無作為に選んだ85カ所のうち74カ所で構造スリットの存在が確認できなかった。

構造スリットの施工不良は過去にも全国各地で発覚している。構造スリットがなくても直ちに建物が倒壊する恐れはないが、大きな地震が起こる際に柱などが傷みやすくなる可能性がある。

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