アルプスアルパインは構造改革の一環でマレーシアのジェンカ工場を閉鎖する

アルプスアルパインは17日、車載や民生機器の電子部品を製造するマレーシアのジェンカ工場を12月までに閉鎖すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大後、稼働率が低迷していた。同国内での生産を首都クアラルンプールに近いニライ工場に集約することで生産効率化につなげる。

ジェンカ工場は1994年に操業し、電気信号の切り替えをするスイッチなどの電子部品を製造してきた。設備はニライ工場に移管する。建物や土地の処分については関連当局と調整中だ。業績への影響は25年3月期連結会計期間で3億円を見込む。374人の従業員については、別の工場への異動を促す。

同社は2024年3月期の連結決算の最終損益は298億円の赤字だった。主力のスマートフォン向け部品での価格競争が激しく、車載機器の新製品の立ち上げ不振が影響した。業績悪化を受けて経営構造改革を進めている。

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