ホンダは18日、充電できる燃料電池車(FCV)を19日から国内販売すると発表した。リース専用で価格は809万4900円から。同社4代目となるFCVで航続距離は621キロメートル。自宅充電に対応し、電気だけの走行もできるよう仕様を見直した。2021年に3代目FCVの生産を終えており、3年ぶりの販売再開となる。
多目的スポーツ車(SUV)「CR-V e:FCEV」は計2色をそろえた。水素を電気エネルギーに変換して走行するため、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を出さずに走行できる特徴がある。
水素の充塡拠点は日本では少ないため、6.4キロワットの普通充電にも対応するようにした。普通充電のみでも世界統一試験サイクル(WLTC)モードで61キロメートルの走行ができる。
ホンダは02年、米国販売の要件となる米環境保護庁(EPA)とカリフォルニア大気資源局(CARB)の認定をFCVとして初めて取得した。05年には個人客へのリース販売も始めた。ホンダは40年に世界で販売するすべての新車を排出ガスが出ないEVやFCVなどの「ゼロエミッション車」にする方針を表明している。3代目となるFCV「クラリティ・フューエルセル」は21年に生産を終えており、今回の新型車は事実上の再参入となる。
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