浜松市内の企業の自律走行ロボを使い高校生がロボティクスの基礎や簡単な操作を学んだ(23日、浜松城北工業高校)

ヤマハ発動機をはじめ浜松市内のロボット関連企業が地元の静岡県立浜松城北工業高校で22日から特別授業を開いている。ロボット産業を担う理工系人材を育てる「マイスター・ハイスクール事業」の一環で文部科学省が事業費を賄う。事業は2024年度が最終年度だが、25年度以降も地元官民の協力で人材育成を継続できる体制を整える。

授業は26日まで。1年生28人がロボット工学の基礎を学ぶ「ロボティクス概論」にはソミックトランスフォーメーションやASTI、アラキエンジニアリング、藤本工業、東洋鉄工所、日本設計工業が協力。2年生20人が制御や操作を実践する「ロボティクス実習」にはヤマハ発の浜松ロボティクス事業所が協力する。

23日の概論ではソミックの自律走行ロボ「SUPPOT(サポット)」を使って遠隔操作や追従動作、自動運転の仕組みを伝え、実際に自動運転で障害物を避けながら走らせた。会社や仕事の内容も紹介し、将来の就職先候補などとしても印象づける。

同校はマイスター・ハイスクールに東海4県で初めて選ばれ、22年度から事業が始まった。24年度は23年度に続きフィリピンでのインターンシップ(就業体験)も実施予定だ。

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