横浜駅に隣接する「横浜高島屋」では、これまで外国人旅行者の買い物客は東京の店舗に吸収されてしまうことなどから、ほかの大都市の店舗と比べて全体に占める免税品の売り上げは少ないのが現状でした。
しかし、外国人旅行者が過去最多のペースで増えるなか、ことしの春以降、免税品の売り上げは急激に伸び、全体に占める割合は新型コロナの感染拡大前の2019年と比べておよそ2倍になっています。
特に中国からの旅行者の需要は増加し免税品の売り上げのおよそ70%を占めるため、化粧品コーナーに中国語を話せるスタッフを配置するテナントもあるなどサービスを充実させています。
上海から旅行で訪れたという女性は「東京のデパートは混んでいるので人の少ない横浜のデパートに買い物に来ました」と話していました。
こうしたチャンスを生かそうと、デパートでは中国で人気の口コミサイトに店舗の情報を掲載したり、近くのホテルで宿泊する外国人向けにおすすめの商品を紹介するチラシを作ったりするなど情報発信を強化しています。
神田美樹雄企画宣伝部長は「東京都心は海外からのお客様が多くなったため、横浜まで足を運んでゆっくり買い物したいというニーズがあると考えています。国内マーケットの縮小が避けては通れないので、海外からのお客様を1人でも多く取り込めるよう努力を続けていきたい」と話しています。
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