ガソリンスタンド運営の宇佐美鉱油(愛知県津島市)は25日、中古車販売のグッドスピード(GS)への第2回株式公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。議決権所有割合は91.57%となり、今後、スクイーズアウト(株式の強制買い取り)を経て完全子会社化する。GSは株式を非公開化し、宇佐美鉱油の傘下で再建を進める。
第2回TOBは6月26日〜7月24日に1株850円で実施した。さらにGSは31日から、宇佐美鉱油を引受先とする第三者割当増資を実施する。宇佐美鉱油は全株取得を経て、9月ごろにもGSを完全子会社化する見込みだ。
GSでは過去の不適切な保険金請求が判明したほか、2018年9月期から23年9月期第3四半期までの間、納車前の車両売り上げを先行計上するなど不適切な会計処理が明らかになった。これを受けて金融機関からの信用が低下し、財務状況が悪化する中でスポンサーの確保を迫られていた。
宇佐美鉱油は全国に約500の直営店舗を持つ。こうした拠点網を生かしてGSの中古車を販売したり、GS側の整備・保険のノウハウを生かしたサービスを提供したりといった相乗効果を見込む。
【関連記事】
- ・グッドスピード、宇佐美鉱油がTOBへ 1株850円
- ・グッドスピード、納車前に売り上げ計上 約5000件
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。