栃木県産イチゴの主力品種となった「とちあいか」は酸味を抑え甘みを際立たせた(JA全農とちぎ提供)

JA全農とちぎ(宇都宮市)は栃木県産イチゴの2024年産の販売額が前年比8%増の289億3300万円で過去最高を更新したと発表した。都道府県別でも30年連続1位という。栽培品種を従来主力だった「とちおとめ」から収量が多い「とちあいか」に切り替える農家が増え、とちあいかの販売額がとちおとめを初めて上回った。

「スカイベリー」を加えた3品種の販売額を集計した。とちあいかが約187億4400万円と2.2倍に増えた一方、とちおとめは47%減の87億9300万円、スカイベリーは12%減の13億9600万円だった。出荷数量はとちあいかが2.1倍の1万4012トン、とちおとめは49%減の6711トンだった。

とちあいかは2019年に初出荷された県開発の品種で酸味を抑え甘みを際立たせた。イチゴの県内栽培面積に占める割合は24年産で初めてとちあいかが60%で首位に立った。とちおとめは35%だった。23年産はとちあいかが25%、とちおとめが70%だった。

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