北陸新幹線建設促進石川県民会議は26日、金沢市で2024年度の総会を開いた。大阪延伸時のルートについて、東海道新幹線の米原駅がある滋賀県米原市を通る「米原ルート」の検討を政府に要望する案を決議した。敦賀―新大阪間のルートについては与党のプロジェクトチーム(PT)が16年度に小浜・京都ルートに決定している。

総会の冒頭であいさつする馳浩知事(26日、金沢市)

会議には馳浩石川県知事のほか、同県内の自治体や経済団体などが出席した。福井県小浜市や京都市を通る小浜・京都ルートは、建設費がルート決定時の約2.1兆円を大きく上回る見通し。

総会の決議では小浜・京都ルートについて、事業費を早急に示すのを求めた上で「仮に大きな課題が明らかになる場合は、候補の一つだった米原ルートも含め、全線整備に向けた方策を早急に検討する」ことを要望した。

冒頭であいさつした馳知事は「一日も早い全線開業に向け、沿線地域で一丸となって取り組む所存だ」と述べた。

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