アメリカ商務省が26日に発表したアメリカの6月のPCE=個人消費支出の物価指数は、前の年の同じ月と比べて2.5%の上昇でした。

上昇率は、前の月より0.1ポイント縮小し、2か月連続で前の月を下回りました。

また、価格変動の大きいエネルギーと食品を除いた指数は、前の年の同じ月と比べて2.6%の上昇でした。

上昇率は前の月と同じで、2021年3月以来、およそ3年ぶりの低い水準が続いています。

PCEは、FRB=連邦準備制度理事会がインフレの実態を把握する指標として重視していて、今回のデータではインフレ率の低下傾向が示された形です。

FRBは、30日から2日間、金融政策を決める会合を開きます。

インフレ率の低下傾向を踏まえ、市場では、FRBが今回の会合では政策金利を据え置くものの、次回、9月の会合で利下げに踏み切るという見方が強まっています。

FRBのパウエル議長が会合終了後の記者会見で、利下げの時期を示唆するかが焦点です。

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