木更津市は特産品のブルーベリーを市内発東京行きの高速バスで輸送する「貨客混載」事業を実施した。朝収穫した新鮮なブルーベリーを東京の消費者に販売し、特産品としてPRした。バスの空きスペースを活用した輸送で、流通の効率化と環境負荷の低減を狙う。市は海産物などの高速バス輸送も検討している。

朝とれたブルーベリーを小湊鉄道の高速バスで輸送した

22日午前6時に収穫した約25キログラムのブルーベリーを木更津市卸売市場で小分けし、小湊鉄道(千葉県市原市)が運営する高速バスに積載した。東京湾アクアラインを経由し1時間ほどで大型バスターミナルのバスタ新宿に到着。ブルーベリーは市の観光地域づくり法人「きさらづDMO」が買い取り、バスタに隣接するペンギン広場で販売した。

国土交通省が3月に開始したバスタ新宿での貨客混載事業に小湊鉄道が応募し、木更津市が貨物の事業者の選定や販売先との調整に協力した。小湊鉄道は貨物輸送料を受け取り、バス事業の収益性強化にもつながる。

市の担当者は「貨客混載は小ロットでの輸送に向いているので顧客の需要に応えやすい。今後は事業者の募集と需要者の開拓を進め、海産物などの貨客混載も検討したい」と展望を話した。

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