日本テレビ放送網の石沢顕社長は29日の定例記者会見で、ドラマ「セクシー田中さん」の原作者が死去した問題について、「適正なドラマ制作プロセスを構築し、実践していきたい」と話した。ドラマ制作の新たな指針を策定し、漫画や小説など原作がある作品の映像化にはその原作を尊重することなどを盛り込んだ。
5月に外部弁護士などを加えた社内特別調査チームがまとめた調査報告書を受けて、このほど指針を定めた。原則として放送の1年前には原作者側と制作者側でドラマ化の企画について基本合意できるように努めるほか、SNS(交流サイト)の利用でトラブルが発生した際に対応する専門チームもつくる。
「セクシー田中さん」を巡っては脚本に関して制作者側と原作者側との意思疎通がうまくいかず、認識の食い違いが生じ、信頼関係が失われていったことが報告されている。石沢社長は同日の記者会見で原作者の芦原妃名子さんに改めて謝罪した。
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