コーエーテクモは資産運用が好調だった

コーエーテクモホールディングスが29日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比29%増の136億円だった。4〜6月期として3年ぶりに過去最高益となった。前年同期に新作ゲームの販売が膨らんでいた反動で営業減益だったが、外貨建ての資産運用に関連した収益が増えて補った。

同社は余剰資金の5割を債券で運用。債券の7割は外貨建てにしている。外国為替市場で円安・ドル高が進んだことで受取利息が7割増の49億円、デリバティブ評価益が2.1倍の58億円に膨らんだ。

売上高は4%減の176億円、営業利益は24%減の57億円だった。スマートフォン向けのゲーム販売は前年同期にあった新作の反動で落ち込んだ。

家庭用ゲーム機向けは旧作ゲームの販売促進が奏功して伸びた。3月に発売したプレイステーション5用ソフト「Rise of the Ronin」も好調だった。

25年3月期通期の業績予想は変えなかった。純利益は前期比11%減の300億円と予想する。

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