三菱UFJ銀行などが運営するスタートアップの支援団体、関西イノベーションセンター(MUIC、大阪市)は30日、イベント企画などを手掛けるチカビ(東京・渋谷)とともに門真市役所で移動式の瞑想(めいそう)施設の実証実験を実施した。市職員のストレス軽減や健康向上を後押しするとともに、事業化に向けた課題などを洗い出した。
移動式の瞑想施設はパナソニックホールディングスが開発した設備を応用し、トラックの荷台部分に瞑想ができるスペースを設けている。体験者は約15分間、ミストや小鳥のさえずりなどに包まれながらゆっくり過ごすことができる。実証に参加した門真市の職員は「隙間時間にリラックスできる機会があるのはいい」と話した。
これまでは商業施設などで実証実験をしてきたが、行政職員向けに実証をするのは初めて。MUICの担当者は「民間企業であれば柔軟に様々な施策を導入しやすいが、行政は柔軟に動きづらい面もある。こうした機会を提供することでストレスの軽減につながればいい」と述べた。MUICなどは24年中は実証実験を繰り返し、25年の事業化を目指している。
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