スズキはインドをけん引役に1〜6月の世界生産を伸ばした(浜松市)

スズキが30日発表した1〜6月の四輪車生産・販売・輸出統計(速報値)によると、世界生産は前年同期比6%増の167万6182台だった。1〜6月のプラスは4期連続。主力のインドで増産により台数を伸ばしたほか、国内でも前年同期にあった半導体不足に伴う稼働停止がなくなった。新型車効果も寄与した。

海外生産は3%増の115万7050台と2期ぶりにプラスに転じた。インドが9%増の104万5279台と大きく伸びた。半導体不足の影響が解消したほか、マネサール工場の新ライン稼働で年間10万台分の増産が可能となり、好調な多目的スポーツ車(SUV)もけん引した。

国内生産は11%増の51万9132台と2期連続で伸びた。前年同期に静岡県内の湖西工場で計6日、相良工場で計4日あった稼働停止がなくなったことが大きい。「スペーシア」「スイフト」の新型車効果も寄与したほか、パキスタンでの組み立て生産向け輸出が前年に比べて回復した。

世界販売は10%増の166万9606台で4期連続で増えた。海外ではインドでSUVのほか新型スイフトが好調、欧州でも新型スイフト効果がみられたという。日本から欧州への輸出増も寄与した。国内も新型車で伸ばした。

同日発表した6月単月の世界生産は前年同月比4%減の23万4830台と6カ月ぶりのマイナスだった。国内は増えたが、海外でインドが前年より稼働日が少なく減った。ハンガリーの受注残解消や日本向け輸出車種「エスクード」の需要減も響いた。世界販売は新型車などが好調に推移し、5%増の26万577台と6カ月連続で伸びた。

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