電力大手10社は30日、8月使用分(9月請求分)の電気料金が、標準家庭で前月と比べ899~1063円値下がりすると発表した。冷房の使用が増える夏場に合わせ、政府が補助金の支給を再開するためで、東京電力では1055円安い7818円となる。連日の猛暑で気になる家庭の電気代負担の軽減につながりそうだ。

政府は物価高騰対策として、8~10月使用分を対象に補助を行う。8、9月は1キロワット時当たり4円を補助し、10月は2.5円に減額する。補助は5月使用分でいったん終了したが再開する。中部電力は1063円安い7550円、関西電力は1040円安い6624円、北海道電力は899円安い8624円となる。

補助の影響額は、各社が想定する標準家庭の電気使用量に応じて異なる。月260キロワット時としている東電や中部電、関西電の抑制効果は、8、9月は1040円、10月は650円。230キロワット時の北海道は影響がやや小さくなる。

都市ガス料金についても、8、9月は1立方メートル当たり17.5円、10月は10円をそれぞれ補助する。東京ガスなど大手4社の8月使用分の標準家庭料金は、前月比423~552円安くなる。

政府は補助を時限的な措置と位置付けており、電気・ガスともに3カ月間で終了する方針を示している。

エアコンなどの夏物商品売り場=東京都豊島区のビックカメラ池袋本店

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