アジア最大級の蒸留酒品評会「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)2024」の表彰式が31日、都内で開かれた。新設されたジャパニーズクラフトウイスキー部門の最高賞には、ベンチャーウイスキー(埼玉県秩父市)の「イチローズ モルト&グレーン ブレンデッドジャパニーズウイスキー2024」が選ばれた。
TWSCは日本人の味覚で世界のウイスキーやジン、スピリッツを審査する国内唯一の品評会。6回目の開催で、洋酒と焼酎の合わせて832商品が出品された。特に優れた最高金賞には洋酒が26、焼酎は22の商品が選ばれた。19年からウイスキー文化研究所(東京・渋谷)の主催で始まり、20年からは焼酎も対象に加えている。
最高金賞と金賞の中から2次審査をして部門ごとに最も点数が高い商品を選ぶ最高賞の「BEST OF THE BEST」では、洋酒で5本、焼酎で2本の商品が選ばれた。イチローズ モルト&グレーンは「(原料にトウモロコシなどを使う)グレーンが入っているとは思えないほどの円熟感がある」などの声があった。
ウイスキー人気の高まりと比例して、国内では小規模なウイスキー製造業者が増えている。新興勢を表彰する「ベスト・ジャパニーズ・クラフト・ディスティラリー」部門では、22年にウイスキー製造に着手した吉田電材工業(東京・台東)の「吉田電材蒸留所」(新潟県村上市)が選ばれた。
ウイスキー文化研究所の土屋守代表は「ウイスキーやスピリッツなどは世界で注目を浴びている。アジアから世界に向けて蒸留酒を発信していきたい」と話す。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。