りそなホールディングス(HD)が31日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比56%増の553億円だった。日銀による3月のマイナス金利解除で利ざやが改善し、国内預貸金利益が伸びた。手数料収入も寄与した。
HD傘下の銀行合算で実質業務純益は21%増の555億円だった。国内預貸金利益は29億円の黒字(前年同期は8億円の赤字)だった。主な取引先である中堅・中小企業の設備投資需要が旺盛で、貸出金残高は5%増の43兆5300億円だった。
手数料などの「フィー収益」は11%増の596億円と4〜6月期としては過去最高だった。不動産の仲介手数料のほか、投資信託の販売手数料や信託報酬の伸びが大きかった。
25年3月期通期の連結純利益は前期比4%増の1650億円とする予想を据え置いた。
日銀は31日の政策決定会合で政策金利を0.25%に引き上げることを決めた。業績予想に利上げの影響は織り込んでいないが、りそなHDは今回の利上げの影響で業務粗利益が通年で100億円増加すると試算している。
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