農産物売り場=愛知県大府市で2024年3月27日午前11時50分、町田結子撮影

 高値傾向が続いていたジャガイモやタマネギ、ニンジンの価格が8月は落ち着きそうだ。農林水産省が31日、野菜の生育状況と卸売価格の見通しを公表した。

 春先から高値傾向が続くジャガイモの卸売価格は、7月後半には平年比1・5倍程度となっていた。8月に入ると、主産地が茨城県や静岡県などから北海道中心に大きく切り替わる。切り替え前の産地での天候不順による流通量減少の影響が続くため、8月前半は価格が平年を上回って推移する見通し。8月後半になると、平年並みに落ち着くと予想されるという。

 タマネギも主産地の天候不順の影響から、7月は平年比1・3~1・5倍程度で推移していたが、産地切り替えにより8月前半から平年並みに戻る。7月前半に平年比1・2~1・4倍程度だったニンジンも同じく、平年並みとなる。

 一方、ホウレンソウやキュウリ、ブロッコリーは、7月の高温や天候不順の影響などにより、8月の価格は平年を上回る見通し。

 農水省の担当者は「8月に価格が落ち着くと見込まれる野菜でも、今後の高温で影響が出る可能性があり、注視が必要だ」としている。【町野幸】

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