北陸新幹線の延伸などを受けて鉄道利用が伸びた

JR東日本が31日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比64%増の733億円だった。新型コロナウイルス禍前の19年同期(915億円)の8割の水準に回復した。3月に金沢―敦賀間で延伸した北陸新幹線などの利用が伸び、定期外を中心に運輸収入が増えた。駅ナカ店舗やホテルの利用増も利益を押し上げた。

売上高は9%増の6866億円、営業利益は50%増の1205億円だった。運輸収入は7%増の4290億円とコロナ禍前の9割超の水準になった。内訳は新幹線収入が10%増、在来線を含む定期外が8%増、定期が4%増だった。

事業別利益では運輸が58%増の686億円、駅ナカなど流通・サービスが25%増の130億円だった。不動産・ホテル事業も339億円と56%増えた。「メトロポリタンホテルズ」の客室単価は1万8046円で、24年3月期の通期実績を12%上回った。

25年3月期通期の連結業績予想は据え置いた。売上高は前期比4%増の2兆8520億円、純利益は7%増の2100億円を見込む。運輸収入は1兆7550億円と5%増える見通しだ。

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