企業の生産性向上やデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた堅調な投資が、業績を押し上げる

大塚商会は1日、2024年12月期の連結純利益が前期比3%増の487億円になりそうだと発表した。従来予想から10億3000万円上方修正した。企業の生産性向上やデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた投資が堅調で、主力のシステムインテグレーション事業などが伸びる。期末配当予想は据え置いた。

売上高は8%増の1兆550億円、営業利益は10%増の695億円の見通しで、それぞれ計画から290億円、10億円引き上げた。IT(情報技術)機器や情報システム構築の需要が想定を上回る。米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」のサポート終了による、パソコンの更新特需も寄与する。

同日発表した24年1〜6月期の連結決算は売上高が前年同期比9%増の5697億円、純利益が6%増の269億円だった。システムインテグレーション事業の営業利益は4%伸びた。コピー用紙などオフィス用品のカタログ通販サービス「たのめーる」が主体の「サービス&サポート事業」も、16%の営業増益だった。

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