プラスチック部品生産の上田プラスチック(長野県上田市)は周辺地域で出たクルミ殻を活用してプラスチック使用量を減らしたうちわを製造した。これまで廃棄されていたクルミ殻を粉砕して資源にする。クルミ殻と樹脂を混ぜてうちわの骨組みを作り、石油由来のプラスチック使用量を約20%削減した。

7月27日には上田市の祭り「上田わっしょい」にあわせて伐採竹とクルミ殻を資源に使ったうちわを配った(上田駅前)

5日の「信州上田大花火大会」にあわせて商業施設「アリオ上田」やJR上田駅周辺で計3000枚を配布する。企画には上田市や上田女子短期大学、アリオ上田などが協力しており、上田女子短大はうちわのデザインや配布を担当する。当日は使用済みのうちわも回収、リサイクルして来年のイベントでも配布する予定だ。

7月27日には上田市の祭りを訪れた人に向け、伐採竹を素材の一部に使ったうちわも配った。石化由来樹脂の削減に加え、廃棄されていたクルミ殻などのバイオマスを資源として活用することで環境保全にも貢献する狙いだ。

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