主力の前立腺がん治療薬「イクスタンジ」の販売が米国で好調だった

アステラス製薬が1日発表した2024年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比14%増の376億円だった。適応できる症例が広がったことなどで、主力の前立腺がん治療薬「イクスタンジ」の販売が好調だった。重点戦略製品に位置づける尿路上皮がん向け治療薬などの販売も増えた。

売上高にあたる売上収益は前年同期比26%増の4731億円だった。売上高全体のおよそ半分を占めるイクスタンジは、世界売上高が2242億円と同29%増えた。同日の決算説明会で北村淳最高財務責任者(CFO)は「米国での進捗が想定を上回った」と話した。

次の成長を支える製品と位置づける尿路上皮がん向け治療薬「パドセブ」や目の疾患治療薬「アイザーヴェイ」などの販売も伸びた。

売上収益が前期比3%増の1兆6500億円、純利益が76%増の300億円とする25年3月期の業績予想は据え置いた。「今後の進捗などを踏まえて、見直しを検討している」(同社)としている。

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