eスポーツの競技スペースは小中学生が無料で利用できる

南海電気鉄道などは1日、大阪・難波の大型商業施設「なんばパークス」のeスポーツ施設「eスタジアムなんば本店」をリニューアルオープンした。小中学生が無料でeスポーツをプレーできるエリアを拡充したほか、デジタル技術が学べるエリアを新たに設けた。主要ターミナル駅のある難波エリアで、eスポーツ愛好者を中心に若い世代を呼び込む。

施設内を8つのエリアに分けた。競技エリアではタビオが協賛し、高スペックの専用パソコンを22台導入した。プロチーム「エンターフォース36」などが共同開発した専用デスクも設置し、小中学生は無料で利用できる。大型の発光ダイオード(LED)モニターを備えたイベント空間や個室ブースのほか、人工知能(AI)やメタバースなどのゲームに関するデジタル技術を学べるエリアも設け、企業や自治体などのリスキリングへの利用も見込む。

リニューアルオープンの式典にはプロeスポーツチーム「エンターフォース36」の選手らが駆けつけた

eスタジアムなんば本店は2021年7月に近隣の「なんばスカイオ」にオープンし、23年9月になんばパークス内に移転、3月から大規模改修で休業していた。

南海電鉄はeスポーツ事業を成長分野と位置づけ、難波などの街づくりに活用する。22年にeスポーツ事業の新会社を設立し、大阪府内や九州などにeスポーツ施設をこれまで8施設開設してきた。遠北光彦会長は「eスタジアムなんば本店は当社のeスポーツ事業のフラッグシップだ」と語り、難波への若い世代の呼び込みに注力するという。

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