アシックスは2日、シューズの生産を委託しているカンボジアの工場で労働組合を結成する自由が侵害されていると国際人権団体から申し立てが7月下旬にあったことを明らかにした。委託先の経営陣に対してアシックスの「サプライヤー行動規範」の徹底と労働者の団結権を尊重するよう従前から求めており、全面的に受け入れられたと説明した。

人権団体は待遇の改善を求めて新たな労組を結成した委員長に対してアシックスの委託工場が圧力をかけていたなどと指摘した。アシックスが実施した調査で「こうした問題は確認できなかった」が、今後も「包括的な状況把握に努め、国際的に認められた人権に関する原則や関連法令に沿ったものとしていく」との考えを示した。

アジアの生産拠点の多くはインドネシアやベトナムにあるが、カンボジアでは唯一のシューズ工場となる。「スポーツスタイル」のスニーカーを製造している。

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