島津製作所、信州大学と水・水素の研究で連携

島津製作所と信州大学は5日、水や水素に関する研究についての包括的連携協定を結んだ。水の浄化や水素エネルギーの生成・利用について研究する。信州大学は水や水素について全国の大学に先駆けて研究を進めており、高い知見を持つ。島津製作所が分析機器を提供することで研究の高度化につなげる。

2025年4月から2年間の共同研究を実施する。信州大学が25年に松本キャンパス（長野県松本市）に設ける新拠点を活用する計画だ。

信州大学は水から水素をつくる技術研究で定評がある。島津製作所は分析装置を提供してこうした研究を後押しする。分析装置で使った有機溶媒を廃液と分離して再利用するといった環境面の技術開発でも協業する考えだ。同日会見した島津製作所の山本靖則社長は「将来的には博士課程などに社員を送ることも検討したい」と話した。