JR九州が6日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比36%減の114億円だった。売上高にあたる営業収益は鉄道の旅客需要が伸びて6%増の1041億円と過去最高だったが、前年同期にドラッグイレブンの株式売却益を計上した反動で減益となった。
主力の鉄道旅客運輸収入は5%増の359億円で、新型コロナウイルス禍前の18年同期の98%まで回復した。
駅ビルなどの不動産賃貸事業の営業収益は13%増の183億円だった。人流の回復によりJR博多シティ(福岡市)や23年11月に新館が開業したJR長崎シティ(長崎市)が業績を伸ばした。
ホテル事業は43%増の75億円。インバウンド(訪日外国人)需要が堅調で、客室稼働率が83%、平均単価が約2万2000円といずれも上昇している。
25年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高が前期比5%増の4411億円、純利益は10%増の422億円を見込む。
あわせて同日、従業員向けの株式給付信託(ESOP)制度を導入することも発表した。株式は8月27日から9月末までに市場で買い付ける。取得総額は43億円を見込む。
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