設備工事大手の新菱冷熱工業(東京・新宿)は6日、シンガポール地下鉄の7駅で駅舎の空調換気設備工事などが完了したと発表した。同社は2017年にシンガポール陸上交通庁から駅舎の空調換気設備工事とトンネル換気設備工事を受注した。シンガポールで実績を重ね、東南アジアでの受注拡大を目指す。

同社はシンガポールの北部から東部をつなぐ全長43キロの路線の工事に参加しており、駅舎の空調換気設備工事やトンネル換気設備工事を手掛ける。工事が行われている路線では32駅が作られる計画で新たに7駅の工事が完了した。

駅舎の空調設備工事では線路とホームの間にスクリーンドアを設置し排熱を防ぐことで、空調機や冷凍機容量を軽減しエネルギーの効率化を図る。トンネルの換気工事ではトンネル内で火災が発生した際に風向きを前後に変えて煙を排出できるような設備にした。

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