NISSHAは6日、2024年12月期の連結純利益(国際会計基準)が66億円の黒字(前期は29億円の赤字)になりそうだと発表した。従来予想の47億円から引き上げる。タブレット端末などに使われるフィルムタッチセンサーの需要回復や、主に米国で手掛ける医療機器の開発・製造受託事業(CDMO)の拡大を見込む。

売上高は前期比17%増の1966億円、営業利益は81億円の黒字(前期は38億円の赤字)となる見通し。鈴木順也社長は「24年上期は家電や自動車向けの部品、医療機器など全般的に堅調。需要が正常化してきた」と述べた。

同日発表した24年1〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比5.4倍の43億円だった。売上高は20%増の996億円だった。23年に落ち込んだタブレットや業務端末のタッチセンサーの需要が回復したほか、成長の柱に掲げる医療分野で米国企業を買収したことが業績を押し上げた。

想定為替レートは1ドル138円から147円に変更した。金利や為替の変動について鈴木社長は「国内外の両方で資金調達をしている。影響は相殺されると思う」と話した。

政策保有株の売却と最大10億円の自社株買いも発表した。足元の株高で膨らんだ政策保有株を資本合計に対して10%以下に抑える。

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