ハイタレントはビジネス人材と企業をつなぐマッチングサービスを手掛ける

フリーランスのビジネス人材と企業を仲介するハイタレント(東京・港)は、スタートアップ向けサービスを本格的に始める。このほど、東京大学出身の起業家ら300人以上が集う「東大創業者の会」が運営するファンドから出資を受けた。東大出身者のスタートアップに幹部人材を紹介し、成長を後押しする。

東大創業者の会ファンドを含む複数の投資家を引受先とする第三者割当増資で3000万円を調達した。同ファンドはスタートアップを志望する学生向け就職支援を手掛けるスローガン創業者の伊藤豊氏らが2022年に設立し、10億〜15億円規模のファンドを運営している。

ハイタレントは戦略コンサルティング会社や投資銀行などで勤務経験を持つ高度人材を2400人ほど抱える。顧客企業は200社ほどで現在は大企業向けが主力だ。今後は東大創業者の会から将来の株式上場を目指すようなスタートアップを紹介してもらい、経営層を担う人材を供給する。

25年以降には起業に必要な人材や資金、ノウハウを包括的に提供する「スタートアップスタジオ」の立ち上げを視野に入れる。東大周辺の優れた技術や研究成果を持つ研究者とビジネス人材をマッチングし、起業を後押しする。

調達資金は人工知能(AI)を活用して人材マッチングを速める新機能の開発や人材採用にも充てる。現在は20人の社員数は25年末までに50人に増やす。

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