東レは7日、2024年4〜9月期の連結純利益(国際会計基準)が前年同期比59%増の460億円になる見通しだと発表した。従来予想から70億円上方修正した。機能化成品や繊維などの足元の好調を受けて見通しを引き上げた。25年3月期通期の予想は24年4〜9月期の決算発表時に見直すとして据え置いた。

売上高に当たる売上収益は9%増の1兆3100億円、本業のもうけを示す事業利益は44%増の700億円で従来予想からそれぞれ500億円と100億円上方修正した。為替レートは24年7〜9月期に1ドル=150円を想定する。配当は期初見通しを据え置いた。

同日発表した24年4〜6月期の連結決算は、売上収益が前年同期比10%増の6377億円、純利益が93%増の268億円だった。機能化成品部門のうち樹脂事業は国内自動車メーカーの減産の影響を受けたものの、自動車以外の分野で中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)向けに需要が回復した。フィルム事業は電子部品関連の用途で需要が伸びた。炭素繊維複合材料部門は航空機向けが順調に復調した。

各事業の増収に加えて価格改定も進み利益が改善した。円安も寄与した。

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