ドイツの検察当局が22日、発表したところによりますと、スパイ容疑などの疑いで逮捕されたのはドイツ人の男女3人です。
発表では、このうち1人が中国の情報機関・国家安全省の職員から指示を受けて活動し、会社を経営するほかの2人に働きかけて、この会社とドイツの大学の間で軍艦にも使えるエンジン技術の移転を目的とした協定を結び、軍事転用が可能な技術を入手したとしています。
地元メディアは捜査関係者の話として、大学側は3人が中国の情報機関のために活動しているという認識は持っていなかったと伝えています。
また、検察当局の発表によりますと、3人は逮捕されるまで、中国の海洋での戦闘能力の向上につながる技術を入手する計画も進めていたということです。
今回の事態を受けてドイツのフェーザー内相は22日、声明を出し「われわれは経済、産業、科学技術界で中国のスパイ活動がもたらす相当な脅威について認識している」として、監視や取り締まりを強化する方針を強調しました。
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