北九州市交通局は8日、運転手不足により市営バス(路線バス)の運行を平日で64便(9%)減便すると発表した。一部路線で始発便を20〜30分遅くし、最終便を最大50分早くした新ダイヤを9月1日に実施する。ドライバーの残業規制が強化された4月以降も、貸し切りバスの受注を抑制してダイヤを維持していたが、対応できなくなった。

土曜日は3便(0.5%)減便にとどめ、休日は減らさない。市営バスの運転手は現在145人が登録しているが、ダイヤに対して26人不足している。「2024年問題」といわれる4月以降は貸し切りバス抑制のほか、免許を持つ事務職が運転することなどでやり繰りしてきた。9月の減便後も13人不足した状態が続くという。

北九州市営バスの輸送人員は390万人(2023年度)だった。公表されている直近の経営状況(22年度)では乗り合い収入が7億5000万円、事業収支が3億円の赤字となっている。営業路線は76系統ある。

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