テルモが8日発表した2024年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は純利益が前年同期比50%増の338億円と四半期として過去最高だった。心臓血管事業が好調だったほか、円安が営業利益ベースで63億円押し上げた。
売上高にあたる売上収益は20%増の2581億円で、為替影響を除くと10%増だった。営業利益は51%増の446億円だった。売上収益、営業利益ともに四半期として過去最高だった。
売上高を部門別にみると、心臓血管事業は20%増の1567億円だった。メディカルケアソリューションズ事業は18%増の518億円。国内で開発製造受託事業が順調だったほか、北米で薬剤充塡用注射器が伸びた。血液・細胞テクノロジー事業は21%増の497億円で、米国の血液センター向け事業などが寄与した。
地域別では米州事業は30%増の959億円だった。一部製品の供給問題が解消した。欧州は22%増、中国は15%増、国内は11%増だった。
25年3月期通期の見通しは従来予想を据え置いた。売上収益は前期比6%増の9800億円、純利益は15%増の1220億円を見込む。
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