新潟県内で2024年産米の収穫が始まった。品種はコシヒカリ系の早生(わせ)品種「五百川(ごひゃくがわ)」で、通常の県産コシヒカリの収穫時期より1カ月ほど早い。23年産のコメは猛暑の影響などで流通量が減り、足元では首都圏を中心に品薄感が強まっている。24年産米への期待感は増しており、コメどころ新潟県産米の出来にも注目が集まる。
新潟県内で五百川の種もみの生産管理・販売を手がける星山米店(新潟市)が契約している羽黒あぐり(新潟市)の圃場で8日、五百川の稲刈りが行われた。五百川はコシヒカリの変異種から開発された品種で、見た目や食味はコシヒカリに近い。4月末に田植えをしてから、100日程度で収穫できる品種となっている。
星山米店は約1万3000袋(5キログラム入り)の出荷を予定する。九州産の早場米価格を参考に、希望小売価格は5キログラムで2480〜2580円(税別)。10日から県内のスーパーやドラッグストアなどで販売する。
同米店は五百川のほか、コシヒカリや「こしいぶき」なども契約農家に栽培してもらっている。同米店の星山恒広会長は「23年は猛暑で雨も降らなかった。今年も暑さはあるが適度に雨は降り、品質と数量は良くなると予測している」と期待感を示している。
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