南海トラフ地震の臨時情報が発表され、東海道新幹線に遅れが生じたことを知らせる駅構内のモニター(9日、JR東京駅)

南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が発表されたことを受け、鉄道各社は一部路線で速度を落とした運行や、特急の運休などの対応をとっている。鉄道や旅行、ホテル各社はこれに伴う予約取り消しについて、キャンセル料を免除している。

JR東海は、東海道新幹線の三島ー三河安城駅間で速度を落として運行している。18日までのお盆期間は1日あたりの列車本数が多く、徐行する今後1週間程度は10分以上の遅れを見込む。予約・購入済みの切符は手数料なしで変更・払い戻しを受け付ける。ただ、旅行商品など一部の切符は駅での対応ができない場合があるという。

JR東日本は乗車対象日が8〜15日の場合、新幹線など特急券の払い戻しに対応する。乗車予定日の翌日から数えて1年以内であればJRの駅窓口で払い戻しができる。

JR四国は管内の駅を発着または通過することとなる切符について、手数料なしで払い戻せるようにする。

日本旅行はJRが手数料なしの変更や払い戻しを受け付ける区間を含む旅行について、キャンセル料を免除する。8月8日〜15日を乗車日に含む商品が対象で、宿泊を含むキャンセル料を免除する。宮崎市など3市にある宿泊のみの予約についても同様の処置をとる。

西武・プリンスホテルズワールドワイドも鉄道の減速や、飛行機の運休など今回の「巨大地震注意」に起因する理由の場合、キャンセル料を免除する。東急ホテルズ&リゾーツも同様にキャンセル料をとらない対応をとる。ただ、店舗によって判断が異なるため、確認を呼びかけている。

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