9日の東京市場では、8日にアメリカで発表された失業保険の新規申請件数の結果を受けて、アメリカの雇用情勢が悪化することへの懸念が和らぎ、FRBが今後の利下げを急ぐとの見方がいったん後退しました。

このため、円を売ってドルを買う動きが強まり、円相場は一時、1ドル=147円台後半まで値下がりしました。

午後5時時点の円相場は8日と比べて、1円36銭、円安ドル高の1ドル=147円20銭から22銭でした。

また、ユーロに対しては8日と比べて、1円21銭、円安ユーロ高の1ユーロ=160円76銭から80銭でした。

ユーロはドルに対して、1ユーロ=1.0921から23ドルでした。

市場関係者は「アメリカの景気の先行きを見極めようと、市場では来週、相次いで発表される物価に関する統計や小売の売上高などの経済指標に関心が集まっている」と話しています。

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