栃木県では宇都宮市がスタートアップ支援で先行してきた(「宇都宮アクセラレーター」の成果発表会)

栃木県は9月12日、県内出身の起業家や起業をめざす人の交流イベント「Tochigi STAR☆to UP Night(とちぎスタートアップナイト)」を宇都宮市で初開催する。短時間のピッチ形式での講演やパネルディスカッションを通じ、起業家同士や県内企業、金融機関の協業や支援を後押しする。

JR宇都宮駅近くの交流拠点施設「ライトキューブ宇都宮」で午後3〜8時に開く。参加は無料で、事前申し込みはオンライン予約サイト「ピーティックス」で受け付ける。当日飛び込みでの参加も可能。

ピッチイベントには5〜6社程度が登壇予定。2012年に創業し、製造業向けの設計・開発受託や人材派遣を手がけるファンテクノロジー(宇都宮市)の江田豊社長らがフィードバックする。パネルディスカッションでは宇都宮大学出身で米こうじ由来の甘味料を使った食品などを開発するオリゼ(東京・目黒)の小泉泰英社長らが起業のきっかけなどについて語る。

栃木のスタートアップ支援はこれまで宇都宮市が先行。官民が連携してインキュベーション施設「宇都宮ベンチャーズ」の運営や創業支援プロジェクト「宇都宮アクセラレーター」に取り組んできた。

県は同市の取り組みを参考に支援の枠組みを県全体に広げるため、起業家同士の交流機会の増加が重要と判断。イベント開催を決めた。県産業労働観光部経営支援課の担当者は「高校生や大学生など若い世代にも積極的に参加してもらい、スタートアップ支援の機運醸成につなげたい」と話す。

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