監査法人の引き継ぎ業務などに時間がかかっているという

電気自動車(EV)の充電事業などを手掛けるENECHANGE(エネチェンジ)は13日、2024年4〜6月期の決算発表を延期すると発表した。14日が関東財務局への提出期限だったが、3月に発覚したEV充電事業を巡る会計処理問題への対応や会計監査人の交代で引き継ぎ業務などに時間がかかり、決算の作成が終わらなかったという。発表の時期については決まり次第、速やかに公表するとしている。

エネチェンジの会計処理問題は、会計監査人だったあずさ監査法人が経営陣の会計不正を指摘したものの、外部調査委員会は認めなかった。あずさは24年1〜3月期決算のレビューまで担当したが「信頼関係が低下した」として7月29日に辞任した。同30日付で監査法人アヴァンティア(東京・千代田)が監査業務を引き継いでいた。

エネチェンジは24年1〜3月期決算なども発表を延期した経緯があり、経営の混乱が続いている。7月30日には城口洋平最高経営責任者(CEO)が責任を取って辞任した。新たな事業計画については9月3日開催の臨時株主総会の前日までに公表するとしている。

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