自動車王国として世界をけん引してきた日本の車メーカーが曲がり角に来ています。舞台は世界最大の自動車市場の中国。現地勢の低価格の電気自動車(EV)に押され、販売は大きく落ち込んでいます。現地勢は自動運転など次世代車で先を行きます。日本勢の突破の道はどこにあるのでしょうか?
(1)ピークから4年、日本車販売が総崩れ
日本が2000年から自動車産業の育成を狙う中国政府の要請に応え、力を入れてきました。ピークの20年には販売シェアが2割ありましたが、4年で状況が激変しました。中国勢の価格攻勢により販売が大幅に落ち込み、お手上げの状況になっています。
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(2)ホンダの決断、中国で拡大路線を転換
ホンダの決断は反響を呼びました。初めて中国の生産能力を縮小する方針を決めました。しかも、ホンダの世界生産の1割にあたる約50万台に上ります。ホンダにとっても簡単な決断ではなかったことがわかります。
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(3)金城湯池のタイ、迫る中国車の足音
日本車の牙城の東南アジアでも中国EVが攻めてきています。比亜迪(BYD)は7月にタイで新工場を稼働し、日本勢追撃の準備を整えました。日本勢は中国と同じ状況に陥ることを避けられるでしょうか。
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(4)造りすぎの中国車、世界に波乱
日本車を苦境に陥れた中国車ですが、世界に波乱を巻き起こしています。欧州は産業への影響を懸念し、追加関税を決めました。ですが、中国勢はしたたかです。BYDは回避できるトルコで工場の新設を決めました。中国の勢いを止められるでしょうか。
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(5)反撃の日本勢、3社連合で中国に対抗
8月、日本勢が反撃に出ました。ホンダと日産自動車連合に三菱自動車が合流することが決まりました。世界販売で800万台の連合が誕生します。車載ソフトウエアの共通化など巨額投資を分担して攻めに出ます。3社連合の勝負手は成功するでしょうか。
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