すかいらーくホールディングスは14日、2024年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比約2.7倍の130億円になる見通しだと発表した。従来予想から55億円上方修正した。メニューの見直しなどで客単価が上昇しており、採算が改善する。修正後の純利益は事前の市場予想平均(QUICKコンセンサス)の97億円を上回った。
同日、1〜6月期の配当(中間配当)を1株7円50銭にすると発表した。中間配当を実施するのは19年1〜6月期以来で、24年12月期末の配当(10円)とあわせた年間配当は17円50銭(前期は期末のみで7円)になる。好業績を反映し株主還元を拡充する。発表を受けた同日夕の時間外取引では、この日の東証終値を約9%上回る場面があった。
24年12月期の売上高にあたる売上収益は前期比11%増の3950億円、営業利益は2.1倍の240億円を見込む。既存店売上高は11%増の見通しで前期との比較では営業利益ベースで153億円の増益要因になる。食材ロスの低減など原価・コスト削減も営業利益を28億円押し上げる。人件費は前期より46億円増えるものの、既存店の回復など増益要因が上回る。
同日発表した24年1〜6月期の連結決算は、売上収益が前年同期比13%増の1914億円、純利益は11.5倍の62億円だった。ファミリーレストランの「ガスト」や「バーミヤン」などで実施した人気アニメ「鬼滅の刃」とのコラボ商品などが好調で、既存店売上高は12.5%増だった。人件費や原材料高を増収効果で吸収した。
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