主力の丸亀製麺では「トマたまカレーうどん」など期間限定商品が好調だった

トリドールホールディングスが14日発表した2024年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は純利益が前年同期比43%減の15億円だった。英国でピザ店などを展開する「フルハムショア」の一部店舗で減損損失5億7800万円を計上したほか、海外で繰り延べ税金資産の取り崩しに伴い、税金費用が増加した。

売上高にあたる売上収益は25%増の658億円、本業のもうけを示す事業利益は13%増の44億円といずれもこの期間として過去最高だった。主力のうどん店「丸亀製麺」の事業利益は22%増と業績拡大をけん引した。

丸亀製麺では1月に「釜玉うどん」や天ぷらなどを値上げし客単価が8%上昇した。4月から販売した「トマたまカレーうどん」など期間限定商品も好調だった。3月までに全店舗にうどん作りの社内試験を通過した専門人材を配置、テレビCMなどで手作りのうどんのおいしさを訴求するなどして客数も伸び既存店売上高は11%増だった。

ラーメン店の「ずんどう屋」やカフェの「コナズ珈琲」など「国内その他」は既存店が好調で約2割の増収だった。ただ、店舗で人員を増やすなどしたため人件費率が上昇、原材料価格も高止まり同部門の事業利益は5%減だった。

海外事業は23年7月に子会社化したピザ店「フルハムショア」が連結対象になり、円安効果もあって売上収益は49%増だった。事業利益は84%減で香港で展開する麺店「タムジャイ」で宅配の手数料負担が増加したほか、米国で出店に伴う家賃や人件費が重荷になった。

25年3月期の連結業績予想は据え置いた。売上収益は前期比14%増の2650億円、純利益は14%増の64億円を見込む。

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