青森第二工場では自動車の電装化に伴い需要が高まっているコンデンサーを製造する計画だ(青森県弘前市)

太陽誘電は22日、子会社を通じプラスチック製品製造の天馬が持つ青森県弘前市の工場を買収したと発表した。買収金額は非公開。車載向けコンデンサーを製造する計画で、2025年度中の稼働を目指す。

子会社のエルナーが取得した。工場の延べ床面積は約1万1000平方メートル。「青森第二工場」として改修や修繕を経て設備を導入し、自動車向けの導電性高分子ハイブリッドアルミ二ウム電解コンデンサー(ハイブリッドコンデンサー)を製造する。

太陽誘電は19年にエルナーを完全子会社化した。エルナーの製造拠点は白河工場(福島県西郷村)、青森工場(青森県黒石市)に次ぐ3拠点目となる。

ハイブリッドコンデンサーは蓄える電気の大容量化が可能で、耐圧性も高い。同社によると自動車の電装化に伴い需要が30年には23年の約3倍になるとみて、製造能力も高める。

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