資源リサイクル業のエンビプロ・ホールディングス(HD)は22日、2029年6月期までの5カ年の中期経営計画を公表した。脱炭素化が進む中低炭素な再生材への需要が高まるとみて29年6月期の経常利益は24年6月期比2.6倍の47億円、売上高は同65%増の860億円を目指す。
自己資本利益率(ROE)は14%の目標を掲げた。業績がリサイクルにより回収する資源の相場に左右されやすく、24年6月期は3.2%と株主資本コストを下回っていた。ポートフォリオを見直し、利幅の大きい事業の割合を高める。
利益率の高い金属リサイクルでは処理精度を高めるほか、拠点を増やし物流を効率化する。独自技術の焼却灰事業は自治体との取引を増やすほか、中古車などの輸出代行サービスの商材拡充、資源買い取りにつながる解体工事の規模拡大にも取り組む。
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