八芳園の井上義則社長はリニューアル計画や今後の方針を発表した(22日、東京都港区)

結婚式場運営の八芳園(東京・港)は22日、観光やMICE(国際会議や展示会)などのイベントに活用できる施設を全国に展開すると発表した。井上義則社長は「現在100億円前後の売上高を、2030年までに120億円以上にする」と話した。

展開する施設は「交流文化創造拠点」。全国各地にある庭園や自然、歴史的建造物などの文化資産を活用する形で拠点を運営する。これまで福岡県に同様の拠点があったが、本格的に全国に展開するという。

主な候補地として2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)に出展する徳島県や、東日本大震災で食への風評被害が課題となった福島県を想定する。事業責任者などの人材は各地で採用し、地域経済への貢献も目指す。

式場としての八芳園は、25年2月から一時閉館し、同年10月にリニューアルオープンする予定だ。会場数を15から11に減らすことで1つの会場あたりの収容人数を増やし、MICEの需要に応えやすくする。

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